水差しは、みなさんいろいろな物をお使いになっていると思います。
ある日、使用後のキッコーマンの醤油差しを試してみました。
持ちやすさと醤油を注ぐときの手の形の美しさを考慮して細くしたと言われるくびれ。口部と底部が大きく、詰替えが容易で抜群の安定感。微妙な水量の調節もできます。さらに注ぎ口の下側を短くする工夫で液だれが無く、とても使いやすいのです。
日々の生活に寄り添う、ささやかですけれど本当に素晴らしいデザインです。
静岡文化芸術大学の創設にも関わった日本の工業デザインの草分け、栄久庵憲司さんの手によるデザインは日本の食卓に新しいスタイルをもたらしました。 まさか書道の水差しに使われるとは思っていなかったでしょうけど(笑)
この美しいラインを導き出すまでの試行錯誤を想像すると「私も頑張ろう」と思えてくるのです。
流水
