父も母も二人ともお寺をとても大切にしています。 お墓参りだけでなく 、父は年明けにお手伝いに行ったり、母は御詠歌(ごえいか)を詠唱したりと、二人は常にお寺に関わってきました。
そんな父から小さな冊子を渡されました。そのお寺で毎月もらう「禅の友」という冊子です。 その冊子の中に禅の言葉「行雲流水」という文章と書が載っているのを見せたかったようです。
禅宗では、「行く雲や流れる水のようにとどまることなく」正しい教えへと導いてくれる師匠を求めて遍歴の旅を続ける修行僧のことをさすそうです。 とどまらない生き方とは、執着から離れ、とらわれないことを意味しています。 身も心も煩悩にとらわれない生き方が大事ということらしいのですが…。
筆を持ち始めてから55年。 いくつになってもまだまだ修行を続けています。
尊敬する師匠からいただいた流水という名に恥じない生き方を探しながら、自分らしく楽しく暮らしていこうと思います。
流水