いろいろな習い事がありますが、何人かが集まって先生に教わっていると、必ずと言っていいほど競争が起こります。
成長するためにはそれは大切なことで、となりの子より上手に絵を描きたい、お友だちより素敵なピアノを弾きたいという、負けたくない気持ちは子供たちにとってすごく力になると思います。
ただ年齢を重ねてくると、負けたくないという気持ちは薄らいで、自分なりの楽しみ方を求める気持ちが強くなってきます。
いろんな事に巻き込まれて、本当にやりたかったことから気持ちが離れてしまうこともあるでしょう。 何となく先生と隔たってしまったり、お友だちと話しにくくなってしまったり。 ただ楽しくやりたかっただけなのに、と。
私もこの50年の間にそんな経験を何度かしました。
筆を持ち、文字を書く。
ただそのことを純粋に楽しんで欲しくて、 競争のないのんびりマンツーマンの書道会をやっています。
生徒さんへの私の望みはただひとつ。
「書くことをやめないでずっと続けていてほしい」のです。
流水