ハヴ・ユー・エヴァー・シーン・ザ・レイン

小学一年生の女の子。3月はひとつ大きくなる前のワクワクする時です。

小学校で習った漢字をひととおり見せて「どの字を書きたい?」と尋ねると、「雨!」と答えました。そういえば前日は雨が降っていました。

大人は「雨」という字を書くとき、いかにも雨っぽく「しっとり」「しとしと」「色っぽく」書いてしまいがちです。でも今日は私も紙いっぱい大きく書いてみました。そしたら彼女は負けじともっと大きく書きました。小さな力で点をドーンと書きました。素敵な「雨」でした。

今はコロナウイルス対策という、イヤな言葉で学校のお友達と会えない日が続いています。そんな子供たちを抱えているお母さんたちの心労を思うと悲しい気持ちになります。

今は雨ふりの日のように静かにじっと耐える時なのかもしれませんが、彼女には雨があがったあとの虹が見えているのかもしれません。

ひと雨ごとに暖かくなって、桜が咲いて、コロナなんて言葉がどこかにいって、早くお友だちに会えるといいなと願っています。

流水